2008年10月17日金曜日

照屋勇賢


21世紀も早8年目を迎えました。まあそれ自体にはたいして意味はないかもしれませんが、たしかに区切りはいいですね。

今日のランチは、仕出し弁当(680円)を、総合文化教室の仲間の先生たちと食べました。話題は『ゲド戦記』と、「惑星文学」と「赤ちゃんならまだしも高校生になった娘の写真を年賀状で送るってどうよ」などについて、でした。(むろん最後の話題には、みなしかめっ面で応じました!)

で、さらに話題は例の「共同研究」の話に。そのなかで、「21世紀に入って登場した新世代」のことが問題になり、じゃあ例えば、と言ったところで、写真が専門の倉石先生が、「照屋勇賢知ってる?」と言い出しました。

さて、この照屋の代表作の1つが、今日の画像です。これ、なんだと思いますか?

実はこれ、マックの紙袋、それを部分的に切り絵のように切り抜いて、樹にしてしまったものです。袋を、覗き込んでるんですね。いやあ、これはすごい!

もっと作品が見たいでしょ? それならこちら。


しかも、沖縄出身の彼は、ただキレイなものを作っているわけじゃなく、そこにはさまざまなメッセージも込められています。たとえば、一見沖縄の伝統的な柄に見える着物も、よく見るとそこにはヘリコプターが飛んでいたり、兵士らしき人がいたりするんです。

メッセージを、なんというか、ゴリゴリ押し付けてくるのはうざいけれど、こんな風にさりげなく、「しなやかに」(倉石さん)、作品化できるのは、いいですね。

でみんなで、PCで一通り照屋の作品を見たところで、倉石さんが立ち上がりました。

「じゃあ、ちょっとお先に」
「どっかいくんですか?」
「そう、ニューヨークに、ちょっと」

あら、購買部でも行くのかと思ったら! じゃ、Bon voyage !