2008年10月19日日曜日

点描


日曜日。今日はほとんど家の中で過ごしましたが、午後3時ごろ、いつのもパン屋におやつを買いに行きました。

動物園帰りの親子連れなどで、小さい店はいっぱい。でも、お目当ての林檎のデニッシュはまだありました。帰ってコーヒー淹れて食べよう!

で店の外に出ると、モノレールと駐車場の向こう、長く伸びる駅のホームを警護するように立つ3本の桜の樹が、まばらに紅葉しているのに気づきました。よく見てみると……

これがほんとうに、うまい具合に「まばら」です。ちょうど点描画のように、紅い葉が点々と葉群れ全体に広がっています。春に、満開の花をつけていた時の姿と重ね合わせると、フシギな気がします。

点描と言えば、まずGeorges Seurat ジョルジュ・スーラを思い出しますが、わたしは岡鹿之助の絵(画像)も好きです。岡の絵は、部屋に飾るのもいいですね。(こんな言い方、画家は喜ばないかもしれませんが。)

みなさん、フランシス・ベーコンという画家、ご存知でしょうか? 岡の絵が端整で静謐なら、ベーコンの絵は歪んで苦しげです。なんだか物凄くゆがんでるなあ、と思うと、タイトルが「自画像」だったりします。若い頃は、ガツンときました。で、こんなベーコンの絵を、トイレに飾っている人がいました。

それはバルベリさんの『優雅なハリネズミ』に出てくる、あるブルジュア家庭です。こういう絵を飾れる神経って…… と読者が思えば、小説技法上の「小物の扱い」として、成功していると言えるのでしょう。

さて今週は、先日書いた3連発が控えています。あしたは、レイズvsレッドソックスの決戦もあるし。また忙しい週になりそうです。みなさん、はりきってまいりましょうね!