シルバー大学で「東京詩」の講義をするためです。
今日から3 週連続で、集中講座的な感じです。
で今日は第1回なので、大震災前まででした。
生徒さん(と言っても、全員わたしより人生経験が豊富なみなさんですが)は、
先週配布された詩を読んできてくれていて、
こちらはとてもやりやすかったです。
限られた時間なので、共通テーマでくくりながら読んだのですが、
これは予習していただいてないとうまくいかない気がします。
そしてなるべく、本には書かなかったことを話すようにしました。
そのほうがこっちも緊張感があっていいですしね。
本を書いていた頃と今とでは、多少モノの見方に違いもあるし。
でもやはり、詩はいいなあ、と思います。
いい詩は、何度読んでも快感です。
帰り道、一人の生徒さんと途中まで一緒でした。
彼女のお父様は、明治43年生まれだそうです。
「日比谷公園で撮った、父の写真があるんですよ」
日比谷公園が開園したのは、1903年、明治36年のことです。
そして今日は、岩野泡明の「日比谷公園」と、
萩原恭次郎の「日比谷」を読んだのでした。
だからその生徒さんは、そんなことを教えてくれたわけです。
わたしの父親は大正生まれですから、
シルバー大学の生徒さんのお父様なら、たしかに、
明治生まれの可能性があったわけなんですね。
明日は白水社にお邪魔する予定です。