2010年6月16日水曜日

メディアと大統領


6 月に入って、フランスの新聞社についてのニュースが続いています。
まずは、大衆紙パリジャンが売却されるという話。

http://www.asahi.com/international/update/0608/TKY201006080216.html

ご存知の通り、フランス(やイタリア)の大統領は、
マスコミときわめて密接な関係にあります。
本当は、パリジャンのような独立系の新聞があるほうがいいはずです。

そして、あのルモンドもまた、こんな状態です。

http://www.asahi.com/international/update/0612/TKY201006120167.html

それにしても、もし本当に売却先にまで口を出しているなら、
フランス大統領のイメージはさらに悪くなりますねえ。

大学の図書館などで置かれている新聞と言えば、
まずはやっぱりこのルモンドでしょう。
でも、売り上げでいえば、ルモンドは決して上位ではありません。

http://www.ojd.com/chiffres/section/PPGP

これを見ると、ルモンドはパリジャンより売れてません。ていうか、
パリマッチ(もちろん週刊誌で、新聞ではありませんが)の半分です。

最近は日本でも、新聞を読まない層が広がっているようです。
大学でも、若手の優秀な先生の中にさえ、
「新聞? なにそれ?」
という意見があるくらいですから。

ネットがあるからいいじゃん。
というのが、まず最初に聞こえてくる意見でしょうが、
わたしたち旧世代からすると、その意見はピンときません。
ネットは、comme ça、わたしたちも利用します。
でも新聞の中にある雑多な情報(という言葉はイマイチですが)は、
ネット上にはありません。

もちろんネットには、新聞にはないものがあります。つまり……
両方とも価値がある、ということですね。
(あまりに当たり前な結論……)

            ◇

kouraku は、「三遊亭好楽」です。
彼の持ちネタは、「仕事がない……」

            ◇

「東京詩ゼミ」の学生のみなさんへ。
次回の宿題は;

34番~42番の詩を熟読し、自分がいいと思う作品を選び、
それを手書きで書き写し、選んだ理由も書く。

です。提出は来週の金曜まで。いつものポストに。