2013年11月22日金曜日

La Fille du RER

2004年の7月、
RERのD線、
パリの北20キロほどのサルセルと、
そのさらに北にあるルーヴルとの間で、
事件は起こりました。
(この「ルーヴル」は、博物館のあるルーヴルとは別物です。)
1人の若い女性が、
反ユダヤ主義者たちに襲われ、
顔や首をナイフで切られ、
お腹にはマジックで、
>と描かれたのです。

この事件は、大騒動を引き起こし、
各種人権団体は声明を発表し、
時の総理大臣シラクまで、コメントを発表しました。
けれど……
その2日後、
この「事件」はすべて、
少女のでっち上げだったことが判明したのです。
傷も卐も、自分でほどこしたものだったのです。

アンドレ・テシネ監督のLa Fille du RER は、
この事件を題材にした舞台RER の映画化です。

http://www.youtube.com/watch?v=8KsRxXqFWv8

少女(といっても二十歳過ぎですが)の母はドヌーヴ、
この母の昔の恋人にミッシェル・ブラン、
彼の義理の娘にロニ・エルカベッツ、
少女の恋人にニコラ・デュヴィーシェル。
http://tomo-524.blogspot.jp/2013/09/parlez-moi-de-vous.html
の中で、ヴィアールの恋人になりかけた「息子」です。)

わたしが思ったのは、ちょっとずれますが、
「やっぱりサルセルなのね」ということ。
サルセルは(『エキゾチック・パリ案内』でも触れたとおり)、
ユダヤ人の町です。

それからもう1点は、世代間格差。
M.ブランはユダヤ人だけど、ユダヤ教徒ではない。
彼の息子は、不可知論者。
その妻は、伝統的ユダヤ教徒、という感じ。
Mmmm

この映画評、深くはないけど、
情報は便利でした。

http://www.paperblog.fr/1757754/la-fille-du-rer-ou-le-malaise-derriere-le-train-train-quotidien/