アレクサンドル・アルカディー監督の、
Le Grand Pardon Ⅱ
は、日本版のVHS があります。
タイトルは『流血の絆』。
https://www.youtube.com/watch?v=8FXCrj11J9s
中古で381円で買い、
大学のヴィデオ・プレーヤーで見てみました。
『ゴッドファーザー』的な、マフィアの家族の物語で、
エンターテイメントであるには違いありません。
ストーリーはこんな感じ。
http://eiga.com/movie/50701/
ただ、アルカディーらしいのは、
フランスから来たベトゥーン一家が、
バリバリのユダヤ人一家であること。
これは、冒頭に置かれたバル・ミツワーの盛大なパーティーが、
これでもかと言うくらい、その事情を突きつけてきます。
そんな彼らに対抗するのが、
クリストファー・ウォーケン演じるパスコ率いるマイズナー一家。
そして映画の終わり近く、サンチアゴ出身である彼が、
(マイズナーという名が示す通り)実はドイツ出身で、しかも、
「父親はドイツ将校だったからな。サンチアゴではいじめられたよ」
という事情だったことが判明します。
そうです、このマフィアの抗争は、
なんと、ユダヤ人 VS. ナチの末裔、の戦いだったのです。
で、どっちが勝ったのか?
でも結局、こんな戦いに勝者なんていないんですね。
リシャールベリ、いつも通りハンサムでした。
そしてなんと、
ジャン・ベンギギ(『アイシャ』でユダヤ人医師役)、
アミドゥー(『アイシャ』で、ムッシュ・ブアマザ)、
なども出ていました。
そしてベリの従弟役を演じるジェラール・ダルモン、
彼も、リアル・ユダヤ人であるようです。
(ユダヤ人を演じるのは、
やはりリアル人生でもユダヤ人であるケースが多いですね。)