2014年3月10日月曜日

<「ヨーロッパ」とその他者> /『憎しみ』

こんなワークショップが、
あったんですね。
タイトルからして面白そう。

http://cpag.ioc.u-tokyo.ac.jp/events/post/20140226_wakate2014report/

これを、映画の世界で言うと、
これがとても面白かったです。

http://www.amazon.co.jp/Screening-Strangers-Migration-Contemporary-Directions/dp/025322182X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1394439602&sr=8-1&keywords=screening+strangers

特に、『憎しみ』を分析するなかで、
ユダヤ人であるヴィンス(ヴァンサン・カッセル)の描き方に、
ホロコースト以降のユダヤ人像を見出してゆく論文は、
特にスリリング。
彼って、ピストル拾って、持ち歩いて、鏡にすごんで。
でも、追い詰めたスキンヘッドには、
結局銃を発射することはできない。
そして映画の終わりには……

小さなことでは、
『憎しみ』の途中の、ギャラリーの場面、
あそこに出ている画家は、
カソヴィッツの父親(もちろんユダヤ人)なのですが、
その彼が、あの3人を罵るわけです。
なにか、ネジレがあるのはまちがいないですね。