小豆島と言えば、
『二十四の瞳』の舞台でもあります。
映画版は、1954年、
つまり、あの『ゴジラ』と同じ年に、
公開されました。
その舞台となった小学校が、
残っています。
ここの教室を見て回っていたとき、
ある、4世代の家族グループと一緒でした。
まだヨチヨチ歩きのかわいいちびちゃん、
その若いお母さん、
そのお父さん、
そのまたお父さん、
にちがいありません。
わたしと、一緒にいた院生は、
最年長のおじいさんと少し話しました。
展示されている尋常小学校の教科書を見て、
「ああ、これ使っとった」
そして、うやうやしく飾られた教育勅語については、
「これはな、いつもは倉庫にしまってあってな、
校長が、朝礼の時なんか、
真っ白い手袋して、出してくるのよ」
と言うのでした。
このおじいさんといると、
まさにタイム・スリップするかのようでした。