2014年12月17日水曜日

『裏切りの闇で眠れ』

この押し迫った12月半ば過ぎ、
風邪をひいてしまったようです。
今日の授業は、なんとか(コンタック600で)乗り切りましたが。
週末の収録までには直さないと。

今日は、『裏切りの闇で眠れ』を見てみました。
(それにしても、これら一連(?)のフレンチ・フィルム・ノワールの邦題、
紛らわしいにもホドがある! 気がします。
わざとなんでしょうが、
これでは、作品の印象がぼやけるだけだと思います。)

主役は、一応、ブノワ・マジメルなんでしょう。
彼は、たぶん多くの人が感じるように、
往年のアラン・ドロンにも、
往年のロバート・デ・ニーロにも似ていて、
なかなか美しいのですが、
今回の役どころは、
いまいち影の深さが足りないようでした。
(これは彼のせいじゃなく、
監督や脚本のせいですが。)
といっても、十分見てはいられるんですが。

彼の相棒を演じているのは、
オリヴィエ・マルシャル。
彼は監督をすることもあるわけですが、
中で好きだったのは、この Les Lyonnais。

http://tomo-524.blogspot.jp/2013/06/les-lyonnais.html

あんまり好きじゃないのもありましたが。

この二人組が、
いわば、暴力の二面を象っているわけです。
冷酷で醒めた暴力と、
残酷で熱い暴力。

ちなみに、ブノワ・マジメル演じるフランクの部屋からは、
デファンスらしい眺めが広がっていました。