今年の最後に、
20万部突破という話題の経済書、
『資本主義の終焉と歴史の危機』
を読んでみました。
経済書というのは、
ふだん読む機会が少ないのですが、
この新書には、
値段をはるかに超えて教えられました。
内容は簡単ではありませんが、
文体がフレンドリーで、
段階を追って説明してくれるので、
ついていくことができました。
構成も、(吉本隆明的に)らせん状に組まれているので、
適度な復習もあります。
(ただ、素人のわたしには、
そこをもう少し、という部分も、
いくつかありましたが、
それはわたしの勉強不足のせいでしょう。)
年の終わりに、いい本を読みました。
というわけで、今年も暮れてゆきます。
ただ教員稼業としては、
年明けのレポートをネット上で指示したり、
年明けの試験問題を作ったり、
年明けの収録の準備をしたりと、
ここで切れている感じはほとんどないんですが、
まあ、それはそれとして。
どうぞ、よい年をお迎えください。
"La vraie générosité envers l'avenir consiste à tout donner au présent."
Albert Camus