『トランスフォーマー』のスピンオフ、
『バンブルビー』
を見てみました。
https://www.youtube.com/watch?v=mtP2qqfSVmE
ナイト上映だったので、
広い映画館に観客は6人!
めちゃめちゃ見易かったです。
主人公は18歳の少女チャーリー。
亡くなった父親のことが忘れられず、
新しく来た父親とその連れ子とは、
うまくやっていけません。
ナースである母親は、
その板挟みでやや苦しそうです。
チャーリーの望みは、自分のクルマを持つこと。
で、両親は買ってくれないものの、
仲良しの、船の修理屋のおじいさんから、
ぼろぼろのワーゲンをもらうことに成功します。
そしてそのワーゲンが、
ロボットがトランスフォームした姿だったわけです。
ここから、少女と(命を持った)機械の交流が始まります。
もちろん、
人間と機械の交流、という、
アトムやプルートに通じるテーマがメインなのでしょう。
それは、人間と機械文明の共存、ということでもあるでしょう。
ただ、
この『バンブルビー』で見逃せないのは、
チャーリーが死んだ父親を求めているという点です。
ロボット・バンブルビーは、
彼女の父親になってゆきます。
失われた強い父親、に代わる存在です。
ここで思い出されるのは、
『ターミネーター2』であり、
その父親とは、
もちろん「偉大だったアメリカ」なのでしょう。
これに比べると、
新しくやってきた父親は、
まったく浅薄な人間なのです。
この浅薄な父親の評価は、
ラストに向けて変わってゆきます。
ただそれでも、
バンブルビーの圧倒的な力と比べると、
慰め以上の意味はないようです。
ただもちろん、
映画全体を貫いているのは、
力の強いものがエライ、という、
身もふたもない価値観ではあります。
ただそれを、
バンブルビーの「弱さ」が、
ある程度補ってはいますが。
でもまあ全体としては、
おもしろい映画ではありました。