2009年11月14日土曜日

AFRICA


今日は気になっていた写真展、セバスチャン・サルガドの「アフリカ」を見てきました。

http://www.syabi.com/details/sarugado.html

会場はやや狭かったんですが、迫力ある、というか、考えさせられる、というか、美しい、というか、すべてアフリカ関連の写真で構成されています。

サルガドは、キャリアの途中から写真家になった人で、たとえばルワンダには、写真家になる前にも後にも行っているようです。そしてそれは、あのジェノサイドの前後でもあります。わたしは歌手のコルネイユが好きで、彼が家族を失ったこの悲惨な事件のことを、もう少しはっきりと感じたいと思っていたので、この写真展は見逃せないものでした。

そうなんです、やっぱりこうして、ジェノサイド3日後にできた難民キャンプ、の写真などを見ると、数字だけの記述とは違う何かを感じます。これが国境地帯、これがジェノサイドの爪痕……

もちろん、アフリカの風土の、人の、野生の、「美」も、サルガドは捉えています。決して、何かを告発するためのだけの写真ではないと思います。

そしてついでに、地下で開催されている「写真新世紀東京展」も見ました。こちらは無料です。

http://www.syabi.com/details/canon2009.html

実は今日は、グランプリ受賞者のトークイベントがあり、こちらも少し聞いてきました。う~ん、若いっていいですね!(ま、若くないものいいです、わたしもそうだし!)

これ、無料の割りには面白かったです。若い写真家(の卵たち)が、自分の作品集を並べていて、それをめくるのもわくわくしました。青い青い東京の夜景や、電車の網棚で寝てる男とか、暗い部屋でディスプレイを見つめる少女とか……

恵比寿は、街が変わってもう10年以上になるはずですが、まだまだ新しい感じがしますね。