2009年11月9日月曜日

Vincent 讃




今日の東京は、ずいぶん暖かく感じました。昼間の電車では、つい半袖に! ま、わたし以外にはいませんでしたけど。

この土・日・月は、ひとつまとまった(というほどでもないんですが)仕事を終わらせる予定でしたが、なんとこれが、日曜の夜までに終わってしまいました。えらい! というわけで…… そうだ、映画に行こう!

で行ってきました、「ジャック・メスリーヌ」、第1部、ノワール編です。新宿武蔵野館の、84席という小ぶりな「箱」は、シルバーの方々でほぼ満席でした。

映画は、まずまず、というか、十分面白い部類だと思います。特に、ヴァンサン・カッセルはいいですねえ。わたしは好きな俳優です。荒くてか細くて、強くて弱い。ジャックという人間の二面性、というか、多面性、複雑さというか、そういう単純じゃない部分を魅力的に演じていました。

(なんだか、ネタバレが怖くて、びびった書き方になってます!)

約2時間、飽きるところはほとんどないし、ジャックがケベックに逃亡していた時代の描写には、モントリオールの風景がちょいちょい現われ、まあ4か月前にたった1週間いただけですが、それでもなにやら馴染みな感じ。特に、地下鉄シェルブルック駅のホームの場面は、何度も乗り降りしたところなので、ミョーにリアルでした。で……

う~ん、これは書くとネタバレ気味なんですが、でも背景を知っていたほうが明らかに面白いので書きますね。まあ、ご存知の方も多いと思いますが。(だから、完全に白紙でご覧になりたい場合は、以下はスキップしてくださいませ。)

旅行後に書いた「モントリオール旅行記」には、以下の記述があります。

               ◇
 
1967年、モントリオール万博を訪れたド・ゴール大統領は、大観衆を前に、市庁舎のバルコニーから演説した。そしてその締めくくりに、彼はこう叫んだ。
 Vive le Québec livre ! 「自由ケベック万歳!」

 この発言は、明らかにケベックの独立を支援するものだったから、その後カナダ政府から、「内政干渉」との批判を受けることになる。もちろん、ケベック独立賛成派にとって、これはきわめて頼もしい発言と受け取られもしたわけだが。

               ◇

なんてことないですけど、このVive le Québec livre ! は、ケベック人で知らない人はいないようです。さあ、いったいこのセリフが、ジャックとどう繋がるんでしょうか!

今日見た第1部が面白かったので、これは第2部も見ないと。R15で、やや暴力的なシーンもあります。またわたしには、ジャックのマッチョな部分や、精神構造のあり方(大げさか!?)自体に、「?」と思われる箇所もありました。でも、プロらしい時間の処理、ウェットになり過ぎない演出、そして俳優の魅力などを考えれば、これはお勧めできる作品だと思います。特に、ハードボイルドな文体の小説が好きな方なら、まずイケルと思います!

(前回のブログ中に、一つ誤りが。公開は「2週間」と書きましたが、これは間違いで、上映は12月上旬までを予定しているそうです。タイム・スケジュールが決定しているのが、「2週間」ということでした。お詫びして、訂正いたします。ーーその部分は既に訂正しました。)