2012年1月29日日曜日

バルベス映画・Fatou la malienne


YouTube でたまたま見つけたTV 映画、
Fatou la malienne 「マリ人、ファトゥー」、
1~10 まで10分ずつに分かれているのですが、
ここ数日、コマ切れの時間を利用して、見てみました。
面白かったです。
(番号がなく、全体を通して見られるものあったのですが、
そちらは画質が悪いようです。)

パリ生まれのマリ系女性、ファトゥーは18歳。
バカロレアを終えた今、彼女に興味があるのは勉強ではなく、ヘアー・アート。
今も美容室で働いていますが、夢は有名デザイナーのヘアーを担当すること。
でも、
家族が考えているのは別のこと。
なんと、カネ回りのいい従兄と結婚させようとしているのです。

ファトゥーははっきり断ります。断り続けます。が、
ある日彼女は親戚の女性たちに拉致され、
無理やり“結婚”させられます。
(その意味は、従兄と一緒に部屋に監禁されること。)
彼女はレイプされます。が、
女友達(白人)に助け出されます。
それを知ったファトゥーの弟は怒りだし……

このストーリーに対し、
パリのマリ系社会からは非難が噴出したそうで、つまり、
マリ社会はこんなんじゃない!
しかも主演女優はセネガル人だし!
バカにすんじゃないの!
というわけです。
監督は、事実に基づいて、と言っていますが、
どうなんでしょう。
トータルでは、もちろんフィクションなわけですが。
(その後続編も作られたのですが、
それは見つかりませんでした。DVDも未発売。)

で、それはさておき、
わたしが興味を引かれたのは、やっぱり場所。
以下、ちょっと具体例を挙げますが、
あんまり面白くないと思います。(それじゃだめじゃん!)

まずはYouTube ね。

http://www.youtube.com/watch?v=OqZy-EIv-0Y

冒頭、この高架を走るメトロは、2号線ですね。
で、32秒あたり、線路を跨いだあたりに、
黄色い看板が見えますが、これはこれでしょう;


La Chapelle駅と、Barbès 駅のちょうど真ん中あたりです。

で、1 分10秒のあたりでサクレ・クールが見えていますが、
これはさっきの地点から少しバルベスに寄った、
シャルトル通りを通して見た姿でしょう;


さらに、2 分あたりのシークエンスは、
(先月、今月と「パリは~?」に登場した)
シャトー・ルージュ駅前ですね。
Fatou 一家が住んでいるアパルトマンも、
このすぐ近く、68, rue Doudeauville だと思います。(これは「1」には出てきません。)
親戚の叔母さんが住んでいるのは、 rue Myrha だと言ってました。
これは、以前「パリは~?」に登場した、レオン小公園のすぐ近くです。

そしてファトゥーが働く美容室は、2 分40秒あたりですが、
これは(3 月号に登場する)シャトー・ドー(Château d'eau)に違いありません。
ここでしょう;


このあたりは、美容室のメッカです。

でも、こんな場所を見つけてきて、何が面白いんだろうと自分でも思いますが、
なぜか面白いんですね~。