オドレー・ダナという女優は、
わたしにとっては、
まずは『君を想って海をゆく』のマリオンであり、
Sous les jupes des filles
http://tomo-524.blogspot.jp/2015/05/sous-les-jupes-des-filles.html
の監督です。
で、彼女の名前がクレジットされているという1点で見た映画が、これ。
600 kilos d'or pur (『ゴールドハンター』) 2010
https://www.youtube.com/watch?v=1jnRQ8RDQ-c
舞台は仏領ギアナ。
(というのはとても珍しいですね。)
そこで、小さな金の発掘会社を運営している夫婦がいます。
夫であるリオネルは、
他のワル仲間と一緒に、
地元のギャングが仕切っている闇で採掘された金を、
横取りする計画を立てます。
が、その直前、
夫婦の事業を妨害しようとするギャングに殺されてしまいます。
(実はギャングの陰に、
大企業と軍部と警察など、もろもろの利権集団がいます。)
妻のカミーユには、借金だけが残り、
焦った彼女は、リオネルの代わりに、
横取り計画のメンバーに入ります。
うまくいけば、1人2億円以上になるはずなのですが……。
金塊を盗むところまではよかったのですが、
逃げる途中、カミーユは、
ギャングに捉えられていたかつての従業員女性を見かけ、
彼女を救い出すのに手間取り、
逃走用のヘリがやられてしまいます。
あわれヘリはジャングルに不時着。
ギャングたちの猛追が始まります……。
助け出した元従業員女性は、実は妊婦さんです。
なので、カミーユたちは、
基本的に泥棒であるにもかかわらず、
人助けはするわ、
そもそも盗む相手もギャングだわで、
観客が感情移入しやすいようになっています。
ただ、
映画としては、
やや単調だし、
無理は多いし、
人物の行動に「?」なところが残るし、
B級としか言いようがない気がします。
ダナは悪くないのですが、
作品のレベルが……
カミーユを愛する、
リオネルの友人役で、
クロヴィス・コルニヤックが出ていますが、
彼は、1988年の『サンドイッチの年』で、
ブブールというかっこいい不良少年を演じた俳優です。
(たしか当時、おすぎさんが、彼のことを「タイプだ」って言ってた記憶が。)
今彼は、
明らかにディカプリオに似ていて、
ちょっと損してるような気もします。
意外なところで、
意外な人に会った気分でした。