英語題のフランス映画、
Babysitting & Babysitting 2
(『真夜中のパリでヒャッハー!』
『世界の果てまでヒャッハー!』)
を見てみました。
https://www.youtube.com/watch?v=ysvDWlq84zE
それなりに笑いはあります。
(どちらか言えば、『真夜中』のほうが面白いです。)
そして両作とも、メインになる事件が、
現場に残されたカメラに録画されている、
そしてそれを、
警察官たちが見る、
という形で進むところに新奇さがあります。
ただ、
新奇ではありますが、
これはいわば、
すべてが回想シーンとして語られていることでもありますから、
その点では、
作劇の上、やや安易だという気もします。
この物語を、
時間軸に沿って作るほうが、
はるかに大変でしょうから。
また、さまざまな民族や人種に対しての、
冗談としての差別表現がふんだんに出てきます。
ただ、ヨーロッパ系白人に対するそれが少ないのは、
やはり問題でしょう。
特に『世界の果て』における、
黒人に対する表現は、いただけません。
白人に対して、
その優しさや失敗が細かく描かれているのに対して、
黒人に対しては、
きわめて類型的で、
大雑把な表現にとどまっています。