2019年11月3日日曜日

Carnivores

フランスのアルジェリア系女優としては、
今やまちがいなくトップグループにいるレイラ・ベクティ。
昔から、
つまりまだ彼女が少女っぽい頃から好きでしたが、
今日見た映画では、もうずいぶん大人でした。
これです。

Carnivores

https://www.youtube.com/results?search_query=carnivores+bande+annonce

姉のモナと、妹のサミア。
アラブ系の姉妹は、ともに演劇を志していたのですが、
妹サミアは今や有名人気女優に。
彼女にはパートナーも、まだ幼い子どももいます。
一方姉のモナは、舞台女優をやってきましたが、
いまだ代表作をいうほどのものもなく、
私生活もにぎやかではありません。
そんな中で、サド原作の『美徳の不幸』の撮影に入ったサミアは、
そのあまりに激しい役柄と、
監督の執拗な演技要求ゆえ、
精神のバランスを崩し、
なんと、すべてを投げ出して失踪してしまいます。
モナは、彼女らしく自分を後回しにし、
妹の子どもや夫を助ける生活に。
そして一年後、
子どもの誕生日会の真っ最中に、
モナのケータイが鳴ります。
サミアが連絡していたのです……

正直なところ、
わたしにとっては、魅力的な物語ではありません。が、
なぜ見たのかと言えば、
それはレイラ・ベクティと、
彼女の母親役であるヒアム・アッバスが見たいからでした。
で、苦手な物語にしては、
飽きずに見られました。
マクロな枠組みで言えば、
アラブ系の一家の娘たちも、
なんの民族的差別もうけていないように見えます。
妹は特に、映画スターだし。

で、サミア役を演じた Zita Hanrot。
彼女は、フィリップ・フォーコンの『ファティマ』で、
娘役を演じていて、
それも印象に残っています。
彼女の出演作、もっと見てみようと思います。