2023年1月22日日曜日

『マッドマックス 怒りのデスロード』

『姫とホモソーシャル』の第1章が、

『マッドマックス 怒りのデスロード』(2015)

についてだったので、
読む前に見てみました。
(今までスルーしてたので。)


なんだか、なんとなく思っていたのとゼンゼンちがう話でした。
わたしたちは、もともとの「マッドマックス」シリーズを知っているので、
あまりの新しさに驚きました。
ただ、問題はその「新しさ」の質です。

まずは画面の質、そして音、
これはもうまったく違います。
そして、
『姫とホモソーシャル』で紹介されている研究者の指摘によれば、
以前のシリーズには「クィア」な人たちで溢れていたけれど、
今回はちがう、ということになります。
つまり今回は、男女二元論的なのです。
これはむしろ「後退」と呼ぶべきかもしれません。
(まあ、そう単純じゃないんでしょうけど。)

『姫とホモソーシャル』の中では、
この映画と宝塚歌劇団を対比していて、
おもしろかったです。
特に、
宝塚のショーにおける「男役が演じる女役」という概念(?)を使って、
シャーリーズ・セロン演じる女性隊長を論じているあたり、
なかなかスリリングでした。

読んだら、もう一度見たくなりました。
(アマプラ無料なので、また見ます!)