「寛永宮本武蔵伝」(全17話)
を聞いてみました。
伯山による巧みな解説も挟まるので、
荒唐無稽なこの物語も、
そういうものとして楽しめました。
(これがYouTubeで無料っていうのが、
よく分からないんですが……。
完全に有料の価値があります。)
宮本武蔵のことなんて、
(そもそも時代劇があまり得意じゃないので)
ほとんど知りませんでした。
で、
この「寛永」宮本武蔵伝は、
虚言によって切腹に追い込まれた師匠の仇討ちのため、
佐々木小次郎巌流との対決を求めて旅する過程で、
さまざまな達人と出会いながら成長する武蔵を描き、
ついには、あの巌流島の決闘へと至る、
ひとつのロード・ムーヴィー的な物語です。
確かに構造は「仇討ち」なんですが、
実際は、さまざまな達人と武蔵の交流がメインなので、
あまり褒められない「構造」も、
それほど気になりませんでした。
(「平家物語」の本質は、
祇園精舎の鐘の声にあるのではなく、
血湧き肉躍る戦いの場面にある、
と言われますが、そんな感じです。)
それにしても、
神田伯山、ほんとにぜんぜん噛みません。
そして緩急自在。
プロはすごいですね。