『狼たちの午後』(1975)
を見て、院生が、それについて書かれた論文を読解する、
ということをしました。
『目に見えるものの署名』という本に収められている、
「現代の大衆文化にみられる階級とアレゴリー──政治映画としての『狼たちの午後』」
です。
有名なマルクス主義批評で、
鋭い部分は確かに鋭いんですが、
書かれたのが1970年代で、
それは新自由主義が登場する前の時代なので、
たとえば、コングロマリットについてのイメージ(というか位置付け)も、
今とは違っています。
でも、いい試みでした。
その発表した院生が、
ラストシーンについて言ったコメントが、
私が昔見て感じたことと同じだったので、
なぜか嬉しい気がしました!
この映画については、
こんなことを書いたこともありました。