今発売中の「現代詩手帖・7月号」の特集は、
「詩人たちの春 2011 ~フランス詩の現在と対話する」
です。
結論から言うと、読み応えがあって、
今のフランスの詩に興味があるなら、まちがいなく「買い」です。
個人的に印象に残ったのは、
日仏の詩人たちの座談会での、フランス人詩人2人の発言です。
彼らはこの30~40年、
いかにシュルレアリスムを超えるかに腐心してきたというのです。
今フランスには、自ら「シュルレアリスト」だと公言する詩人たちがいます。
今回詩手帖に登場の2人は、
彼らの対極にいるのでしょう。
「現代詩シーン」なんて言葉があるかどうか知りませんし、
必ずしもそれ自体に興味があるわけでもありませんが、
この対照は面白いと思いました。
またこの座談会の中で、
日仏で話がかみ合わないところがあるのですが、
その噛み合わない感じがとてもリアルで、これも面白い。
そしてなんといっても、
どなたが訳したのか分からないのですが、
フランス人の発言が分かりやすく訳されていて、とても読みやすかったです。
もちろんフランス詩人の作品も掲載されています。
ね、面白そうでしょ?