2011年7月31日日曜日

Aïcha, job à tout prix


見ました、『アイシャ2』!
いやあ、期待にたがわず、おもしろかった~!

予告です;

http://www.youtube.com/watch?v=jJkeBZ6mQYo&playnext=1&list=PL067BDBCFB815E2C5

それからこれは、「予告」と書いてありますがそうじゃなく、
映画の冒頭部分です。

http://www.youtube.com/watch?v=BV3qiol4LF8

こんなに大人数が集まる場面はほとんどないんですが、
まあ第1作を見ていれば、みんな知った顔で、
ああ元気そうでよかったな、という気にさせられます。

アイシャは、前作の最後で得た仕事を始めます。
立ちあがった企画は、「カールした髪は美しい!」。
つまり、アラブとアフリカ系の女性をターゲットとした商品です。

ここで1人、新顔が登場します。
スペイン系のグロリアという女性(画像・右)で、
彼女は仕事上のライバル、というか、
グロリアのほうがアイシャを出し抜こうとします。
でもこのグロリア、実はスペイン系なんかじゃなく……

アイシャの母親は、前作では筆記試験に合格し、
今回は路上です。
そうです、運転免許を取ろうとしているわけです。
(ただ彼女、フランス語が読めないんですが……)

彼女の教官がチベット系で、
まあフランスらしく「中国系」とくくられてしまうんですが、
母親と彼のエピソードは、
父親を巻き込んでコミカルです。

ちなみに教官は彼です;

http://www.facebook.com/notes/hoang-nghi/hoang-nghi-fait-la-com%C3%A9die/10150141246371974

前作で、Bac+5 であるにもかかわらず、
アラブ系の名前のために一切面接にも呼ばれなかったネジマは、
フェミニスト的な運動を始めます。
彼女は、ヘジャブをつけた女性たちを、
かつらをつけたユダヤ人女性たちを動員し、
デモを企画します……

監督のヤミナ・ベンギギは、
やはりとても人物描写が巧みです。
いや、描写、というより、人間に対する理解が深いのでしょう。
理解と愛、それに構成・編集する力も抜群です。
彼女なら、失敗作というのはない気がします。

『アイシャ2』は、ちゃんと訳せば、
『アイシャ ~なにがなんでも欲しい仕事』、くらいかな?

1と2、合わせて買っても20€ ちょっとです。
(+送料がかかりますが。)

http://www.amazon.fr/s/ref=nb_sb_ss_c_2_5?__mk_fr_FR=%C5M%C5Z%D5%D1&url=search-alias%3Ddvd&field-keywords=aicha&sprefix=aicha

パリ郊外のアルジェリア系移民家族、その長女の活躍に興味があれば、
おすすめします。
フランス語字幕も出ます。(完全にセリフ通りというわけではありませんが。)
もちろんPC で見られます。