2011年7月19日火曜日

夜行バス


今日は最後のゼミ、
「ワールド映画」は全員に発表してもらいました。
(持ち時間:3分以上4 分以内)

それぞれに、整理されていたり、未消化だったり、
資料が正確だったり曖昧だったり、
編集の仕方がうまかったりフツーだったりしましたが、
まあおそらく全員、大学に入って初めてのプレゼンだったでしょうから、
これを糧にして、うまくなってくれればいいと思います。

(うまく、というのは、表面的に、
技術的にプレゼンがうまくなるということではなくて、
考えの深め方がうまくなる、というつもりです。)

入学してわずか3ヶ月ですが、
発表を聞いていて、
すでに入学時とはちょっと違っているはずだと感じられる学生もいて、
頼もしかったです。

「東京詩」のほうは、
先週の発表でやや不十分だった点を、
再度の発表で補ってもらったのですが、
これはわたしも新発見でした。
これは「夜行バス」です。

取り上げられたのは、「くるり」の「グッドモーニング」。
出だしはこうです;

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夜行バスは新宿へ向かう
眠気とともに灯りは消えてゆく 君の腕枕で眠る
夜行バスは新宿に着いた 予定より三十分早く
冬の真夜中のようさ

白い息は道標にもなりゃしない
やけに広い横断歩道手を引きわたる
何処へ向かう

早朝喫茶は夜の香り
男女は音楽の話 女の方が趣味がいいね
早朝喫茶夜が明けて
街を見下ろすコートの群れは色とりどり
行き交う電車の渋滞

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夜行バスで新宿に着き、
そのまま喫茶店に入ったわけですね。

学生の発表によると、
夜行バス的なものは、戦前からあったそうです。
ただそれが戦争で大打撃を受け、
再び活気を取り戻すのは50年代。
その後オイルショックなどで淘汰の時代があり、
やがて国鉄民営化に伴う路線の縮小を受け、
またもや出番が巡ってくる……

夜行バスの盛衰なんて、考えたこともなかったので、
おもしろいなあと感じました。

でもわたしは、乗ったことないんですよねえ……