2018年2月17日土曜日

L'Economie du couple

今日はオリンピックのニュースで盛り上がっていますが、
元将棋部としては、
藤井新六段の誕生にびっくりしています。
優勝すれば六段なのは知っていましたが、
まさか、名人を含むA級棋士に連勝するとは……。
もう、実力は八段なんでしょうか!?
怪物です。(←もちろん誉め言葉!)

で、今日は、
ベレニス・ベジョ&セドリック・カーン主演の、

L'Economie du couple (2016)

を見てみました。


15年ともに暮らしたカップル。
彼らには、可愛い双子の娘たちがいます。
(小学校2年くらい。)
でもこのカップルは、今、別れに直面しています。
映画は、
この二人のいがみあい、
口喧嘩、イライラ……
などを描いてゆきます。
画面の重さを救ってくれるのは、
もちろん可愛い娘たちなんですが、
ただ、なんというか、
主演のふたりの、
いわゆる「抑制のきいた演技」がとてもよくて、
たとえ喧嘩の場面でも、
不思議と見るのがイヤにはなりません。

別れの直接の引き金は、
必ずしもはっきりしません。
でも、女性のほうは、
この15年自分は働き、
家計のすべてを支払ってきた、と言います。
一方、あまり仕事のない建築家である男性は、
自分がかなり改装したからこそ、
このステキな家の価値が上がった、
だからその分はよこせ、と言います。
(彼は、借金取りに付きまとわれています。)
その金額が、なかなか折り合わず、
文無しの男性は、
出てゆくところもないのです……

音楽が、この映画の雰囲気をよく伝えています。
バッハです。


そして、喧嘩続きの映画の中で、
一度だけ、ふたりが、
かつて愛し合った時を思い出すシークエンスがあります。
それは娘たちが、
この曲に合わせて踊り出したのがきっかけでした。


そして、両親も加わって4人で踊るうち、
ふたりは、思い出すのです…… いい場面でした。

アルゼンチン系のベレニス・ベジョは、
ここでも何度か登場しています。



いい女優だと思います。