2018年2月25日日曜日

Sur la planche

数日前に見た Much Loved がとてもよかったので、
モロッコつながりということで、

Sur la planche (2011)

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=2uvYfdfDfgs

舞台はタンジェ。
20歳になるBadia は、
妹分である Imane と一緒に、
小エビの処理をする工場で働いています。
とにかく、
小エビの殻をむしり続け、
処理した小エビ1キロにつき、約130円。
もちろん、若い二人は、
こんなことやってられっか、と思い、
フリー・ゾーンの中の、
たとえばテキスタイル会社で働くのが夢です。
Badia は強い人間で、
自分はタンジェは好きだし、
そのすべてを見たい、とも思うけれど、
こんな小エビなんか剥き続けている気はまったくない、
と宣言しています。

そんなとき、
知り合って付いて行った男のところで、
同年輩の、
きれいな二人組の女の子たちに出会います。
当初、4人は、
一緒に盗み(!)をしたり、遊びまわったりして、
楽しく過ごします。が、
ある時、この二人組は、Badia たちに、
「もっと大きな仕事」を持ち掛けてきます。
i phone を大量に盗みだすというのです。
ただBadia は、なにか怪しいと感じます。
利用されてるんじゃないか、と。
そしてその疑念は、やがて確信に変わるのですが、
その頃にはもう、完全に泥沼にはまっていて、
抜け出すことはできないのです……

全体に緊迫感があり、
タンジェの街の雰囲気も伝わりました。
ただ、少し単調というか、繰り返しが多いというか、
まだこなれていない感じもありました。
この監督にとっては、
これが最初のフィクションなんですが、
まあ、そんな印象はありました。

モロッコ関連の映画といえば、
ここでもいろいろ触れましたが、
この映画と同じタンジェ(タンジール)を舞台にしたものといえば、
これがありました。

http://tomo-524.blogspot.jp/2015/04/rock-casbah.html

でも、他にももっともっとありそうですね。