全教員(と言っても5人ですけど)が、
それぞれ 3コマずつ担当するオムニバス授業、
「総合芸術特論」
なる科目があります。
この科目名はムズカシげですが、
まあ、それぞれの教員の自己紹介といった趣もあります。
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倉石信乃 *松重美人の写真から原爆表象を考える
清岡智比古 *前半はグローバリズムについて映画を通して考える。
後半は、音楽を通してディアスポラを感じる。
鞍田崇 *日本民藝館の観覧・見学
レクチャー&ディスカッション@東大駒場キャンパス
管啓次郎 *木村友祐『幸福な水夫をめぐるディスカッション。その後、
「場所と言葉、場所の言葉ーー小説家・木村友祐さんと翻訳者・
Doug Slaymaker さんの対話を中心に」に参加。
波戸岡景太 *小説の映画化というアダプテーション理論を学び、その後、
ヴィデオカメラを使って、自分たちのショートフィルムを制作する。
自分のことを別にすれば、
メチャメチャおもしろそう!!
で、昨日の土曜日の2,3,4時間目が、
わたしの担当回でした。
メインは、
『パレードへようこそ』
なんですが、
この映画の舞台となった「イギリス」の「1984年」を、
3つの文脈に置いてみることから始めました。
まずは単純に、このグローバリズムの出発点という」時代が、
(日本を含め)現代までどう展開してゆくのかということ。
そして今度は少しさかのぼって、
両大戦間から、労働党が勝利した戦後、
そして石油ショックを経てサッチャー登場までの流れの中で。
最後は、ちょっとスパンを伸ばして、
産業革命、アダム・スミスあたりから、
資本主義、労働運動、あたりをキーワードにして84年まで、です。
もちろん、わたしの専門分野ではないので、
そんなに深い話はできませんが。
でも、こうした予習の後に見ると、
『パレードへようこそ』は、いっそう輝きを放つようです。
それにしても、こんなに面白そうな授業、
ちょっとありません。
学生の時、こんな授業と出会いたかったです!!