2025年1月17日金曜日

AD VITAM

ギヨーム・カネ主演の、フランス製アクション映画、

『アドヴィタム』(2025)

を見てみました。
ネトフリで配信されたところです。
(ad vitam. はラテン語で、 for life。
「終生、生きている限り」)

主人公のフランクは、
Le Groupe d'intervention de la Gendarmerie nationale (GIGN
(国家憲兵隊治安介入部隊)
の優秀なメンバーで、
同じGIGNに所属する女性レオとの間に、
子供が生まれようとしています。
そんな時、ちょっとした事件の対応に向かうのですが、
予期しなかった銃撃戦が起こり、
部下を一人死なせてしまいます。
彼に落ち度はなかったように見えますが、
それでも、GIGN は彼を解雇します。
ただ、失った部下のために真相を探ろうとするうち、
国家的な犯罪が絡んでいたことに気づき……
という、まあ、ジャンル映画的な物語ではあります。

フランスのアクション映画としては、
いい方だろうと思います。
ただ、バックストーリーに回したエピソードが長すぎて、
時間の処理には疑問を感じました。
また、主人公フランクのパートナーである女性はなかなか積極的&魅力的で、
ただ、なぜ彼女がフランクに惹かれるのか、
いまいちピンときませんでした。
そして後半には、古い感じの「待っている女」になっちゃう感じもあるし。
もったいない。
(彼女 Stéphane Caillard は、これに出ていました。


ギヨーム・カネは、今回シナリオにも参加しているようです。
俳優としての彼のことは、全然嫌いじゃないんですが、
ただ、アクション俳優として見ると、
トム・クルーズやベルモンドのようなカリスマ性は感じません。
(比べるのは酷かな?)
ヴァンサン・エルバーズの方が華があるし、
ニコラ・デュヴォーシェルの方が影があると思います。
(まあニコラは、アクションは「?」ですが。)
そう考えると、年長ですが、
ジル・ルルーシュとか、
ジェラール・ランヴァンなんかは良かったかな。