『アドヴィタム』(2025)
を見てみました。
ネトフリで配信されたところです。
(ad vitam. はラテン語で、 for life。
「終生、生きている限り」)
主人公のフランクは、
Le Groupe d'intervention de la Gendarmerie nationale (GIGN)
(国家憲兵隊治安介入部隊)
の優秀なメンバーで、
同じGIGNに所属する女性レオとの間に、
子供が生まれようとしています。
そんな時、ちょっとした事件の対応に向かうのですが、
予期しなかった銃撃戦が起こり、
部下を一人死なせてしまいます。
彼に落ち度はなかったように見えますが、
それでも、GIGN は彼を解雇します。
ただ、失った部下のために真相を探ろうとするうち、
国家的な犯罪が絡んでいたことに気づき……
という、まあ、ジャンル映画的な物語ではあります。
フランスのアクション映画としては、
いい方だろうと思います。
ただ、バックストーリーに回したエピソードが長すぎて、
時間の処理には疑問を感じました。
また、主人公フランクのパートナーである女性はなかなか積極的&魅力的で、
ただ、なぜ彼女がフランクに惹かれるのか、
いまいちピンときませんでした。
そして後半には、古い感じの「待っている女」になっちゃう感じもあるし。
もったいない。
(彼女 Stéphane Caillard は、これに出ていました。
ギヨーム・カネは、今回シナリオにも参加しているようです。
俳優としての彼のことは、全然嫌いじゃないんですが、
ただ、アクション俳優として見ると、
トム・クルーズやベルモンドのようなカリスマ性は感じません。
(比べるのは酷かな?)
ヴァンサン・エルバーズの方が華があるし、
ニコラ・デュヴォーシェルの方が影があると思います。
(まあニコラは、アクションは「?」ですが。)
そう考えると、年長ですが、
ジル・ルルーシュとか、
ジェラール・ランヴァンなんかは良かったかな。