2010年12月9日木曜日

Franck Spadone


というわけで、今日見たのは、
『ストリッパー・パリ18区』
です。主役はモニカ・ベルッチ。
まあこのタイトルでこの主役なら、だいたいどんな映画か想像できる気がしますが、
実際その範囲にあると言えそうです。
ただ、一応ノワールな雰囲気を醸し出しているものの、
暴力も露出もかなり控え目。
ベルッチ・ファンには、物足りない、かな。

「18区」映画として見ていると、どうしても、
画面に現れる番地表示がとても気になるのですが、
この映画は、おそらく故意に、番地が分からないようにしてあるようです。
というのは、番地が入ったほうがむしろ自然なガカクのときでさえ、
あえて表示が見えないようにしているからです。
どこでもないどこか、ということにしたかったんでしょうね。

そして原題は、Franck Spadone なんですが、これは、
モニカ演じるワルモノの情婦に一目ぼれする青年の名前です。
(スタニスラス・メラールが演じています。)
日本題にある「18区」みたいなニュアンスは、まったくないんですね。

『チャオ・パンタン』、『パリ、18区、夜』、『ストリッパー・パリ18区』
と見てきましたが、共通点は、やはり「ノワール」的だということでしょう。
(でもこの結論は、見なくてもほとんど予想できるわけですが。
というのも、古いノワールにも、18区を舞台にしたものは少なくないので。)

いつかどこかで、この辺のことを書いてみたいです。