2013年5月1日水曜日

『検閲帝国ハプスブルク』

今日はもちろん授業日で、
(と言いつつ、休みになっている大学もあるようですが)
学生たちも通常通りの出席状況でした。
理工学部は、基本、まじめです。

さて、わたしの敬愛する先輩にして同僚、
ミスター・ハプスブルグこと菊池先生の新著が刊行されました。

http://www.amazon.co.jp/%E6%A4%9C%E9%96%B2%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E3%83%8F%E3%83%97%E3%82%B9%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF-%E6%B2%B3%E5%87%BA%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E8%8F%8A%E6%B1%A0-%E8%89%AF%E7%94%9F/dp/4309624553/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1367410931&sr=1-1&keywords=%E6%A4%9C%E9%96%B2%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E3%83%8F%E3%83%97%E3%82%B9%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF

これはそそられるタイトルですね。
当然、現代を貫く問題です。
神聖ローマ帝国ですから、
むろんフランスも無縁ではありません。
カール5世の母語はフランス語だった! そうですし。
(どうしてそんなことになったのかは、本書で!)

それにしても、グーテンベルクは偉大でした。
彼の発明がなければ、
ルターの宗教革命も、
いやそれどころか世界の文化のあり方まで、
大きく変わっていたかもしれません。
そして印刷物が増え、影響力が増したところで、
検閲は強化されるのですね。

人間の心理というものについての抜群の経験値を持つ菊池先生が、
上からの空論ではなく、
王様たちを含む人間たちをドライブさせる力を、
検閲というシステムを通して追いかけます。

GWに!