というわけで、
今年の授業も今日で終了。
まずは一息、というところですが、
出さなければならない書類は(いくつか)あるし、
仕事が捗らないのを授業のせいにできない(!)し、
一息とは言ったものの、まあ、0.3息、くらいでしょうか。
先日、高橋陽子「六月の尻尾」に触れましたが、
今度はデビュー作「黄金の庭」を読んでみました。
おもしろかったです。
ただどちらかと言えば、わたしは「六月」のほうが好きかも。
特に、予備校講師の職業的な「リアル」が書き込まれているあたりとか。
(唐突ですが、『初恋のきた道』の中の、
瀬戸物を修繕する仕事ぶりなんかも、好き。)
映画は、またまた『きらきらしてる』(Tout ce qui brille)を見ました。
もう、最低5回は見てますが、
今一番好きな映画は? と訊かれたら、
おそらくこれを挙げると思います。
パリへの憧れ。
大人になろうとしてもがく少女たち。
サンドイッチ店で、ポップコーン売り場で、働く少女たち。
暴走する少女たち。
その対立と友情。
郊外の「退屈」な日常と、「パリ」の虚飾。
……こう書くと、same & old な感じもしますが、
この2人が、
それぞれアラブ系とユダヤ系である、
と付け加えると、少しだけ違って聞こえるでしょうか。
ただこの先、日本版が出るとは思えません。
とても残念なことです。
宝くじでも当たったら、
権利を買って、自分で字幕を担当して、
ミニ・シアターでかけてもらって、
口コミでロング・ランとなり……