先日、「すばる」の東京特集のことを書きました。
その号に、
新人の小説が2編、載っていて、
読んでみたら、これがなかなか面白いのでした。
このごろの若い人は、達者だなあ、と思うのでした。
特に、高橋陽子「六月の尻尾」は、
奇妙にリアル。
美大合格を目指す受験生相手の予備校で働く独身女性。
同僚の男性が好きで、かつて一度だけ関係を持ったこともあるのですが、
なぜか昨今はとてもつまらなそう。
デートに誘えば来はするんだけど、
すぐに帰りたそうにするし……というお話。
そこに、両親や、飼っていた犬が絡んできて。
文章もとても読みやすい。
読んでいて楽しかったので、
さっそく、この作家の『黄金の庭』も買ってみました。
楽しみです!