早くDVDにならないかな~、と思っていたのが、これ。
Paris à tout prix (『なにがなんでもパリ』)
予告編:http://www.youtube.com/watch?v=y5tm-QmkydU
マヤは、大好きなパリのファッション業界で働く独身女性。
そんな彼女の前に、
いわば「正社員」のスタイリストになるチャンスが巡ってきます。
なんとかこの機会をものにしたいマヤ。
けれどもある晩、友達とカラオケで盛り上がった帰り道、
きまぐれで追い抜いたクルマがなんとパトカー。
取り調べを受ける中で、
マヤの滞在許可証の有効期限が切れているのが発覚。
「それがなに? だってもう20年もパリにいるんだから!」
でも警官は聞く耳を持たず、
あわれマヤはモロッコに強制送還されてしまいます。
あの、二度と会いたくないかった父親がいるところへ。
さて、マヤはパリに戻れるのでしょうか!? というお話です。
まあ、コメディーであり、エンターテイメントですから、
そういうつもりで見るなら、とても面白いです。
(話に少々無理があり、偶然の出会いが都合よく起こったりもしますが。)
でも、コメディーが、こういう強制送還を取り上げていたり、
あるいはヒロインが、モロッコ系の女性であり、
いくら「あたしをサン・パピエと一緒しないで!」と叫んでも、
それは聞き入れられなかったり、
そういったもろもろが、フランスの現状を伝えているという気がします。
そしてマヤを演じたReem Kherici、
彼女の父親はチュニジア系で、母親はイタリア系。
そして彼女自身はパリ生まれですから、
移民の両親がパリで出会った、ということなのかもしれません。
大きな役は初めてのようですが、
元気&溌剌、印象に残りました。
しかも!
彼女はこの作品の監督であり、
脚本にも参加しているようです。
注目していきたいですね。