さて、今年もあと10日ほどになりました。
新聞や雑誌などの「今年の〇〇」が気になる季節です。
今日は、1979年の、
つまり『セリ・ノワール』と同じ年に公開された、
Buffet froid
という映画を見てみました。
主演はジェラール・ドパルデュー。
https://www.youtube.com/watch?v=EnC7Y036xFs
これ、見始めてすぐは、
「なかなかいいかも」と思い、
ちょっと進んでゆくと、「?」と思い、
途中で、
これはシュールな映画なんだ、
と見做し始めたところで、
ふたたび見る気がでてくるという、
ちょっと風変わりな映画でした。
全体が、長い夢のようで、
自分の妻を殺した男と知りながら、
とりあえずワインを勧めてみたり、
別の事件では、
自分が殺したのかどうかわからなかったり、
往診してきた医者が、
人払いした後、突如患者の女性と関係し始め、
ほかの者たちはそれを黙って窓から見ていたり。
チョイ役ですが、
若いジャン・ベンギギと、
『欲望のあいまいな対象』(1977)のときの印象そのままの
キャロル・ブーケが出てきたり、
そのへんは楽しかったです。