今日の東京は、
朝から暗くて、
でも午後には太陽が、という予報だったので、
明るくなるのを待っていたのですが……
予報は外れ。
でも明日は晴れてくれるでしょう。
このところ、1960~80年代あたりのフランス映画を
数本見たのですが、
残念ながらどれもイマイチ。
で、今日は、1991に公開された、
On peut toujours rêver
を見てみました。
http://www.kinopoisk.ru/film/57508/video/
監督&主演をこなしているのは、ピエール・リシャール。
70年代には、人気コメディ俳優として活躍した彼の、
初監督作品です。
白人で金髪の、大会社の社長、シャルル。
自宅にはプールどころかゴルフ場があり、
まさに宮殿に住んでいます。
しかし彼には、変な癖が。なんと、万引きです。
どうも、スリルを求めているようです。
そしてある日、スーパーで、
たくさん商品をポケットに詰め込んでいたところを、
その場に居合わせたアラブ青年に見つかってしまいます。
が、駆け付けた警備員が捕まえたのは、この青年のほう。
どうやらそこは、シャルルが社長をつとめる店のようなのです。
この事件のあと、シャルルは青年を尾行し、
自分の専属理容師にならないかと誘います。
高給に惹かれ、青年はすぐにOK。
ここから、民族も階層も経済資本もちがう二人の、
楽しくも熱い交流が始まります……
この映画、こうしてみると、
ちょっと『最強のふたり』に似ています。
理由はちがえど、生きる気力を失いつつある富豪が、
境遇の違う相手から、
生きる喜びを学ぶ、という構図です。
シャルルの場合、もう誰も彼に意見などすることはできず、
そういう意味で、
万引きをとがめられたことが新鮮だった、ということでしょう。
対等、という視点も、
2作に共通かもしれません。
興業的には失敗だったようですが、
まあまあ面白かったです。