日本では、
まだあまり報道されていないようですが、
フランスでは、
二重国籍の人がテロに関与した場合、
フランス人としての国籍を剥奪するという(憲法改正)案について、
それにはっきり反対したトビラ法相と、
オランド&ヴァルスの対立が注目されています。
つまり、政府与党内で意見が割れているわけです。
ただ、オランドたちのほうが上位ですから、
この案を通そうとするわけで、
法相のほうは立場がないわけです。
彼女は、辞任に追い込まれる可能性もあります。
そしてFN は、
"le gouvernement préfère Marine à Christiane"
「政府はクリステティーヌ(・トビラ)よりマリーヌ(ル・ペン)が好き」
などと嘯いています。
ただまあ、この国籍剥奪、
テロに対して効果があるとは思えないし、
実際(二重国籍じゃないかと言われる)ヴァルス首相も、
かつて、これは効果がないと発言していたようです。
誰かの国籍を剥奪するというのは、
「はぶる」こと=排外主義そのものに感じられます。
それにしても社会党は、
人権擁護からどんどん離れてゆく感じがします。