2016年1月2日土曜日

Une famille à louer

夏にパリにいたとき、
何度となく街でポスターを見かけたこの映画、

Une famille à louer (家族貸します)

を見てみました。
それにしても、
わずか4か月でDVD になっているわけです。

https://www.youtube.com/watch?v=ePp-lNdAR_U

お金持ちで、愛を知らない中年男性Paul-André。
彼はMr. トランプみたいなタイプではなく、
内向的で、チャイコフスキーの「悲愴」を愛聴しています。
一方、二人の子供を抱え、
仕事が見つからず、
ついにチキンを万引きしたあげく、
係員をのしてしまったViolette。
彼女のニュース
(そこで彼女は、家族のためなら盗みだってやる! 
とまくしたてます。家族が一番大事だと。)
をテレビで見たP-Aは、
彼女の借金を払い、
向こう1年の給与を支払う代わりに、
自分を家族にまぜてくれないか、と提案します。
奔放なViloletteは、背に腹は代えられず……
というお話し。

たわいのない話だし、
どこかで聞いたことのあるアイディアではあります。
それでもまあ、楽しく見ていることはできました。
フランスにおける家族の、階層による捉え方の違い、
みたいなものはにじみ出ていました。
あともう少し押し込めば、
深さも出ると思いましたが、
スタッフは、そういうことまでは考えていないのでしょう。

Violette 役のVirginie Efra は、
なかなかいい感じでした。