2018年6月8日金曜日

『ドゥーニャとデイジー』

2008年制作のオランダ映画、

『ドゥーニャとデイジー』

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=gEy9M6juKZ4

アムステルダム。
もうすぐ18歳になる2人の少女、ドゥーニャとデイジー。
ドゥーニャはモロッコ系移民の家庭に育ち、
家族も、自分もみなムスリム。
まだ学生ですが、18歳になるところで、
故郷モロッコに住む「はとこ」との結婚話が持ち上がります。
でももちろん、
オランダの自由主義的な教育を受けた彼女には、
戸惑いしかありません。
一方ヨーロッパ系白人のデイジーは、
金髪、タンクトップ、ぴちぴちジーンズで臍出しルック。
酒もたばこも日常で、
勤めていた美容室も男がらみで辞め、
今は新しいカレシができたのですが、
ついで(?)に、妊娠していることも発覚。
産もうか、産むまいか……。
シングルマザーに育てられたデイジーとしては、
自分の境遇と重ね合わせ、
それは実存的な問いに発展します。
そして……
ドゥーニャと家族は、
婿候補に会うためにモロッコへ。
またデイジーも、
会ったことのない父親(オランダ人)と会うため、
モロッコへ向かいます……

2人の少女が、
それぞれに「自分」を探すロード・ムーヴィーなので、
これはもう設定からして面白そうだし、
実際つまらなくはないのですが、
なにか、煮え切らない感じが残ります。
優等生的というか……。
テレビ・シリーズの映画化であることも、
関係あるのでしょうか?

監督のダナ・ネクスタンについては、情報が少なくて、
1970年にイスラエルで生まれ、
キブツで育ち、6歳の時にオランダに移住した、
という記事が見つかっただけでした。
(これもあくまでネット情報に過ぎませんが。)
ふつうに考えれば、ユダヤ人なのでしょう。
ただこの映画には、
ユダヤ的要素は出てきませんでしたが。

やはり、
もっと面白くできたのに!
という気がしてなりません。