2019年2月18日月曜日

Les Faux Tatouages

すべき込みで見たMFFF6本目は、

Les Faux Tatouages (2017)

https://www.youtube.com/watch?v=mwF-yW7LMnc

<18歳の誕生日を迎えたテオ。
パンクロックのコンサートで
ひとり酒を飲み明かしていたが、
そこで出会った19歳のマグに誘われ、
彼女の部屋で一夜を過ごすことに。
若い二人の恋がはじまるが、
テオは夏の終わりには街を離れることになっていた。>

これ、とてもよかったです。
若い二人がいい子たちで、
オジサンとしては、
応援したい気持ちになってしまい、
映画を批評するモードではなくなってしまいました。
それくらい、
作品と観客の距離が縮まる映画でした。

スマホは言うまでもなく、
FBなどもデフォルトな感じで出てきて、
2010年代な世界なんですが、
一方テオが着ているTシャツは、
デッド・ケネディーズだったりクラッシュだったりで、
それってわたしが大学生の頃の人気バンドですから、
この時間の重なり方もおもしろかったです。
で、
映画の中で最も重要なこの曲、

https://www.youtube.com/watch?v=QfhnSsm2V7E

これも1993年のものですね。
出だしは、

J'ai jamais vu une fille pleurer autant pour un garçon...
女の子が、男の子のためにこんなに泣くのは見たことがない……


舞台はモントリオール。
だからフランス語はケベック風ですが、
それだけではなく、
フラングレ(franglais=français+anglais=フラ語+英語)風で、
フランス語の中にちょいちょい英語が混じって、
それがふつうな感じです。
テオが、初めて踊った曲の話をして、
それを聞いたマグはそこだけ英語で、

You've reached a new level of cuteness !
(あなたは新たなキュートさの段階に達した!)

と言ったのは、新鮮でした。
テオも笑ってますから、
まあ、彼らはこれくらいは通じるわけですね。

Sauvage について、
見た中で1番、と書きましたが、
この Les Faux Tatouages も、
同じくらい良かったです。
もちろん、まったく違う映画肌触りではあるんですけどね。

というわけで、
MFFF、
最後の数日で一応6本見られて、楽しかったです!

(でも『汚れた血』はいる? 
1986の作品で、
これは当時渋谷で見ました。
ボウイの「モダン・ラヴ」が印象的なんですよね。)