MFFF の5本目は、
Sauvage (2018)
です。
<22歳の青年レオは、
街娼をして僅かな金を稼いでいた。
次から次へと行き交う男たちに、
彼は愛を求め、
身体を差し出す。
明日がどんな日になろうとも、
それはレオの知るところではない。
彼は今日も街に繰り出してゆく。
胸に高鳴る鼓動を感じて…。>
ということなんですが……
監督にとってはデビュー作で、
わたしには始めて見る俳優ばかり。
舞台はパリですが、
わたしが行ったことのない、
街娼の男性たちが立ち並ぶ地域……
でもこの映画は、
見ていてまったく飽きないし、おもしろかった。
レオという青年の、
あまりに弱く、もろく、
自分が堕ちていっていることにも、
死にも無頓着で、
でも、愛を求めずにいられない生き方。
この映画は、
つまるところ彼のポートレートなんですが、
わたしは成功していると思います。
今回わたしが見たMFFFの中では、
一番いいと思いました。