『アシュラ』や『監視者たち』の印象が強烈な、チョン・ウソン。
彼もいい役で出演している、
『ザ・キング』
を見てみました。
主役は、チンピラから検事になり、
財界の大物の娘と結婚し、
さらに、「正義とプライド」を捨ててのし上がろうとする男です。
ただ彼は、上昇の本流から切り捨てられ、
最後は、古い友情を生きることを選択します。
庶民の魂への帰還、ということなんでしょう。
そして本流には、
チョン・ウソン演じる超エリート検事部長、
そしてその番頭さんのようなペ・ソンウがいます。
この映画で一番惹かれたのは、
この、重要脇役といった位置づけの、ペ・ソンウでした。
卑屈で、調子に乗りがちで、非情で、薄っぺらい。
こういう人物を、
彼は実に好演していたと感じました。
彼の顔には見覚えがあって、
『ベテラン』や『インサイダーズ』にも出ているので、
そこで見たと思うのですが、
イマイチ思い出せません。
わたしはへ・ユジンも好きですが、
こういうタイプの俳優が、好きなのかもしれません。