『感染症の世界史』
という本を読んでいます。
感染と世界に関する「哲学」の本ではなく、
さまざまな事象が紹介される趣の本ですが、
それでも、
知らなかったことが多く、
考えるヒントになります。
たとえばこんなエピソードも。
――ケベックでは、広くフランス語も使われているわけですが、
18世紀、フランス(やイギリス)は、
先住民を抹殺するため、
ハシカ患者の着た服を買い集め、
それを先住民に「プレゼント」した。
それをもらった少数民族は、
現在は完全に絶滅している……。
(先住民のことを、
「人間」だと見做していなかった可能性もあるのでしょう。)
疫病史観、という考え方がありますが、
この本もまた、
その文脈に置かれるものなのでしょう。
でもこの疫病史観、
今は無視できないものを感じます。
そしてさっき、この記事を読みました。
https://news.yahoo.co.jp/feature/1678
これは、ぜひ学生にも読んで欲しいですね。