後期は、大学院(総合芸術系)で、
「都市と文学」
という授業を担当しています。
これは、実質的には、
「東京」と「近代詩」の関係を見ていくもので、
テキストには、2009年に刊行した、
『東京詩』
を使っています。
ただ院生たちも、
そんなに詩に親しんできたというわけでもないでしょうから、
まずは、
この本に出ている詩をよく味わってもらうことを大事にしています。
で、具体的には、
毎回4~5篇の詩を朗読し、
それを音声ファイルで提出してもらうことにしました。
はじめての試みですが、
いいんじゃないかと思っています。
もちろん授業では、
タイプの違う詩を作ってもらったり、
発表してもらったり、
ヴァリエーションを広げていく予定です。
それにしても、
『東京詩』は、
よく売れたとはとても言えないんですが、
わたしにとっては思い入れのある本です。
掲載されている詩、一篇一篇パワポを作っていくのは、
かなり時間もエネルギーもかかるんですが、
根本的には、
院生と詩を読んでいくのは、
やはりおもしろいです。