サヴァ? こちらは元気です。
今日は「フランス映画ゼミ」の最終回。最後だから、なにか涙の感動作を、とも思いましたが、いかんせん90分という制限があり、たとえば『離愁』なんかは入りません。で、選んだのが『ヴィドック』でした。
これは前期は見なかったもので、というのも98分あるからなのですが、今回はあらかじめ予告して、じっくり98分見てもらいました。
フランソワ・ヴィドックは、18~19世紀に活躍した実在の人物(wiki にも出てます。)で、もともと大泥棒→脱獄→警察の「犬」に→警察内でのし上がる→クビに→世界初の私立探偵、という、かなりひねった経歴の人です。映画は、このヴドックが死んだ、というところから始まります。そして彼の死の謎を追ううちに、鏡の仮面の男の影が……
というわけなのですが、実はこの映画は、むしろ映像を楽しむものなんでしょう。ややホラーっぽくもあり、ゴシック風でもあり、カンフーっぽくもSFぽくもある、というものです。
主演はあのジェラール・ドパルデュー。なんと、このゼミで彼が出てきたのは初めて。やっぱりね、1本くらいはドパルデューも見とかないと、フランス映画ゼミとしては片手落ちかも、と思ったわけです。
まだ学生諸君のレポートは出ていないので分かりませんが、とりあえず「起きていた」感じはしました。わたしも、久しぶりにじっくり見て、それなりに堪能しました。最後の1番いいシーンでは、ちょっと鳥肌が立ちました。まあ、フランス映画の幅の広さを感じるためには、いい1本なのでしょう。
ゼミ生のみなさん、毎回のレポート、お疲れ様でした。大学1年生としては、これでまちがいなく、たくさんフランス映画を見てるグループに入ったと思います。(そうそう、冬のレポートには、渋谷のル・シネマで『パリ』を見てきてもらいました。)これからは、自分で選んでどんどん見てくださいね!