2009年1月6日火曜日

Shinjuku


新年6日目、朝はそんな気全然なかったのに、昼御飯を食べながら思いついて、結局新宿に行ってきました。目指すは西口、フランス図書です。

昨日、アマゾン・フランスは便利だ、みたいなことを書きました。便利なんです、早いし。ただ難点は、やっぱり郵送料が高い(ある程度はしかたないですけど。)ことと、パラパラ「立ち読み」ができないことです。

そして東京で、「立ち読み」しながらフランス語の本を選べるところといえば、欧明社とフランス図書が挙げられます。(紀伊国屋などにも、少しはあります。)で、わたしの家からだと、新宿のほうが行きやすいので、フランス図書になるんですね。新宿を西口に出て、ヨドバシ(画像)をかすめて京王プラザ方向に進み、新宿中央郵便局に差し掛かったら左折してすぐです。

こういう店に行く時は、たいてい、特に目当てはないんです。決まっているなら、アマゾンにしますから。ただなんとなくこんな感じの、を探す今日みたいな日に、出かけて行きます。

そうですねえ、1時間くらいいたでしょうか。結局、まあまあの収穫があり、行ったかいがありました。

さて、新宿といえば…… また俳句いきましょう。


新宿ははるかなる墓碑鳥渡る   (福永耕二)


どうでしょう、どこかやや離れた所から、新宿を遠望しているのでしょう。「墓碑」はもちろん、高層ビルのこと。そしてそのビルの上を、今鳥が渡ってゆく…… ほかにも解釈はあり得るでしょうけど。

高層ビルと「墓碑」を重ねるのは、必ずしも斬新というわけではありませんが、渡ってゆく鳥の動きとイメージが、鳥の眼の下に広がる新宿をリアルに想像させます。そしてそのリアルさがあるから、翻って、「墓碑」の意味合いが生きてくるのでしょう。

新宿は、やはり特別な街です。(とわたしは思います。)渋谷は、いわば燃えている導火線の火花のようで、もちろん魅力的ですが、新宿の多層性、軟体動物のようなヌルヌル感、空間の圧縮された感じは、他にはないように思います。

で帰り道、家の近くのタリーズで、ロイヤル・ミルク・ティー。冷えた体に沁みました。