今日は、夕食をパコと二人で食べました。そう、スペイン語を母語とし、フランス語・英語・日本語をこなすモントリオールっ子のパコです。
パコには、モンレアルで2,3日付き合ってもらえることになっています。短い滞在期間なので、ジモティーがいてくれて、とても心強いです。しかも!
今日、パコとラップ・ケベコワ(ケベックのラップ)の話をしたのですが、嬉しいのは、彼がラップ・ファンであることです。やっぱりね、ただモンレアルの出身者というだけではなく、今のその街の空気が感じられる音楽が好きだっていうのは、わたしには嬉しいです。
(たとえば日本の現代小説は、あまり「現在」を映しださなくなっているように思えます。その、映し出さないことそのものが、逆に現代小説の特徴なんだ、という皮肉な(?)見方さえあります。じゃあ「現在はどこに? 事実に? 音楽に? アートに?)
今日話題にしたのは、先日ここでもご紹介した、Imposs です。この前とは違うヴィデオを挙げましょう。
Oh, oh lord
Oh, oh lord
Oh
On essaie juste de s'en sortir
Pour chaque geste qu'on pose on paie
On a des proches qui reposent en paix
Ils restent gravés dans nos mémoires
Vivent encore dans nos coeurs, si j'raconte leur histoire
C'est pour essayer d'donner une lueur d'espoir
À leurs amis et leurs familles qui aimeraient les revoir
C'est pour essayer d'aider notre communauté
Vive le Québec libre où on est comme menotté
自由ケベック万歳 でもそこじゃあ、みんな手錠に繋がれてるも同然のありさま
この「自由ケベック万歳」というのは、かつてカナダ訪問中のド・ゴールが演説し、カナダ政府のヒンシュクをかったセリフです。なぜヒンシュク? これはこの言葉が、政府の望まない「ケベック独立」を後押ししているからです。
今やケベックN.1 ラッパーと言ってもいい Imposs。日本ではほとんど知られていませんが、ビッグになる匂いがすご~くします。