昨日は、午後4時間、収録をしていました。やや多めの量だったので、最後のほうはやや呂律が回らなくなってきましたが、まあなんとか乗り切れたと思います。
今回の収録では、ワカモノタチに囲まれて、かれらの仕事ぶりを感心して眺めている、というか、彼らにいろいろ教わっているとこが多いです。すごいですねえ、今のワカモノタチは!(そういえば大学でも、いつも「若旦那」にいろいろ教わっているのでした。)
そしてその後は、CD制作についての打ち合わせです。といっても、ここでもわたしは、作曲担当のミュージシャンと、発注側の優秀な女性スタッフ(NYのブルーノートでジョージ・ベンソンを、東京のブルーノートでセル・メンを聞いたそうです!)のやりとりを(ぼーぜんと)聞いている、という感じでしたが。
このミュージシャンは、実はわたしが紹介した人で、クラシック音楽の歴史的把握を背景に、広くポップ・ミュージックを操るなかなかの人です。楽器も「一応だいたいは」できるようで……
かつて彼がNYにいた頃、ある「ペイのいい仕事」に呼ばれたことがあるといいます。それは、ハイチ国王の前で演奏する、ハイチ・バンドにトランペッターとして参加することでした。ハイチ・バンドは、本来全員ハイチ人であるはずなのですが、トランペッターが事情で参加できなくなり、代わりのハイチ人ミュージシャンを見つけることができなかったため、彼に仕事が回ってきたのでした。
NYのスタジオでの練習は、1か月に及んだそうです。その後、アメリカ国内でライブをこなし、いよいよ飛行機でハイチへ。到着すると、なんと赤絨毯が!
「でもね、会う人会う人、みんな僕に訊くんですよ、おまえほんとにハイチ人かって!」
ま、そんなわけないですね! そしてその後、予定通り国王の前で演奏して、さらに晩餐会へ。
「でね、そこでも訊かれるんですよ、おまえほんとにハイチ人かって!」
だから違うんです!
……というわけで、打ち合わせと言いつつ、おもろい話満載の時間でした!