2010年1月12日火曜日

満載



今日の東京は寒かった! なんていうと、北国の方には笑われてしまいそうですが、たしかに冷たい雨でした。途中、一時雪にもなったし。

昨日は、午後4時間、収録をしていました。やや多めの量だったので、最後のほうはやや呂律が回らなくなってきましたが、まあなんとか乗り切れたと思います。

今回の収録では、ワカモノタチに囲まれて、かれらの仕事ぶりを感心して眺めている、というか、彼らにいろいろ教わっているとこが多いです。すごいですねえ、今のワカモノタチは!(そういえば大学でも、いつも「若旦那」にいろいろ教わっているのでした。)

そしてその後は、CD制作についての打ち合わせです。といっても、ここでもわたしは、作曲担当のミュージシャンと、発注側の優秀な女性スタッフ(NYのブルーノートでジョージ・ベンソンを、東京のブルーノートでセル・メンを聞いたそうです!)のやりとりを(ぼーぜんと)聞いている、という感じでしたが。

このミュージシャンは、実はわたしが紹介した人で、クラシック音楽の歴史的把握を背景に、広くポップ・ミュージックを操るなかなかの人です。楽器も「一応だいたいは」できるようで……

かつて彼がNYにいた頃、ある「ペイのいい仕事」に呼ばれたことがあるといいます。それは、ハイチ国王の前で演奏する、ハイチ・バンドにトランペッターとして参加することでした。ハイチ・バンドは、本来全員ハイチ人であるはずなのですが、トランペッターが事情で参加できなくなり、代わりのハイチ人ミュージシャンを見つけることができなかったため、彼に仕事が回ってきたのでした。

NYのスタジオでの練習は、1か月に及んだそうです。その後、アメリカ国内でライブをこなし、いよいよ飛行機でハイチへ。到着すると、なんと赤絨毯が!

「でもね、会う人会う人、みんな僕に訊くんですよ、おまえほんとにハイチ人かって!」

ま、そんなわけないですね! そしてその後、予定通り国王の前で演奏して、さらに晩餐会へ。

「でね、そこでも訊かれるんですよ、おまえほんとにハイチ人かって!」

だから違うんです!

……というわけで、打ち合わせと言いつつ、おもろい話満載の時間でした!