今朝日新聞のスポーツ欄では、「源流をたどる・W杯の主役たち」と題された記事が連載中です。今までに、エトー、ロナルド、ルイスファビアーノ、メッシと、まさに「主役」級が並んでいます。
この記事は、彼らが生まれ育った町を歩いた印象や、その当時の彼らを知る人たちへインタビューなどで構成されています。これが彼らの「源流」だというのでしょう。そう、こうした彼らの源流を垣間見ることは、間違いなくカメルーンやブラジルの生活を想像するきっかけになります。
印象的だったのは、エトー(画像)の生まれ故郷、ギニア湾に面したドゥアラにある彼の生家と、その家の前に伸びる「サミュエル・エトー通り」です。
この通りの写真を見ると…… それは未舗装の、大小の石が転がる狭い道です。そしてそこここには水たまりができ、それは記事によると雨水と生活排水の混合物のようです。
まあ、エトーの雄姿とこの道のギャップに、ことさら驚いてみてもしかたないでしょう。でも、やはり彼にプレーの背後に、今後はこの「エトー通り」を想起しないわけにはいきません。
父親を知らないブラジルのエース、成長ホルモンの障害をかかえていたアルゼンチンのエース、平らな場所といえば水が引いた溜池しか知らなかったポルトガルのエース……
さあ、早くコートディヴワールのエースを紹介してほしいです!!
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明日の夜10時、われらがワイクリフ・ジョンやジョージ・クルーニーが音頭をとったらしい、MYVのハイチ・チャリティー・コンサートがあるそうです。下記でストリーミング放送するようです。豪華メンバーですこと!(もしかして、Imposs も出ないかなあ。)
http://www.mtvjapan.com/tv/program/sp_hopeforhaiti_now
そう、ハイチの記事はたくさんたくさんでましたが、印象に残ったのはこれでしょうか。(フランス語です。)
http://www.jeuneafrique.com/Article/ARTJAJA2558p018-019-bis.xml0/democratie-elikia-m-bokolo-independance-esclavagehaiti-fille-ainee-de-l-afrique.html
Lorsqu’on demande aux Africains ce qu’Haïti représente pour eux, beaucoup évoquent aussitôt l’indépendance de l’île caraïbe qui, en 1804, devint la « première République noire de l’Histoire ». Ils en conçoivent une fierté d’autant plus grande que cette indépendance a été acquise à l’issue d’une défaite coloniale, celle de l’armée française en l’occurrence.
アフリカの人たちに、彼らにとってハイチとは何か、尋ねてみるといい。多くの人がただちに想起するのは、あのカリブ海の島の独立なのだ。それが、1804年の<歴史上初の黒人共和国>誕生につながっていった。この独立は、植民地の破産と、当時この地を支配していたフランス軍の敗北なしには達成されなかったものだ。だからこそ、彼らが独立に対して抱く誇りはいっそう大きなものとなっている。
アフリカの人たちが、この「アフリカの長女(=ハイチ)」を誇り思うというのには、ちょっと打たれました。