パリ滞在中のブログで、
『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』の撮影場所を見つけた、
と書きました。それが、これです;
番地、つまり「クレリー通り87番地」が見えてる
(ほら、映画のスチールのほう、よく見ると見えるんです。)のだから、
場所を見つけるのなんて簡単じゃん? と思いますよね。
分かってしまえば、まさにその通り。
じゃあなぜ迷うのかというと、原作でも、映画の中でも、
ここは「ブルー通り」だと繰り返し説明されるからなんです。
でも、撮影されたのはブルー通りではなく、
このクレリー通りであることがはっきりしました。
ついでに、本物のブルー通りも確認しました。
なんてことない、フツーの通りです;
ここは、実は前回登場したカデ地区です。
一昨日見た『ブルー通り17番地』は、ここが舞台ですね。
話は逸れますが、このブルー通りの延長上に、
「パラディ(天国)通り」があります;
それと対になるように、
ブルー通りは、かつて「アンフェール(地獄)通り」と呼ばれていました。
が、住民の要望により、ブルー通りに変更されたそうです。
(近くに「ヴェール(緑)通り」あり。)
ところで、飛行機の中で、リュック・ベッソン脚本による、
『96時間』というアクション映画を見たのですが、
悪者一味のパリの拠点が、なんとパラディ通りにありました。
名前に惹かれたせいもあるでしょうが、
やはりイカガワシイ印象があるのでしょうか。
(『イブラヒム~』の中では、娼婦たちの仕事場でした。)
では最後に、もう1度最初の階段の場所に戻りましょう。
ここは、とても細長い三角形の突端に近いところで、
ではその三角形の突端自体はというと;
なるほど、道の高さが違っていて、
これが階段を、つまり2つの世界を、産み落とすわけですね。