ふと、「ゆく年くる年」で、
知恩院の鐘でも聞こうかなと思ったら、
今回は平等院(など)でした。
で、
ふとBSを見ると、『ゴッドファーザー』。
中学生時代にロードショーで見て、
ほとんどストーリーがわからなかった初体験から始まって、
もう10回は見たと思うんですが、
この映画、ほんとに、
ちょっと見るとやめられなくなるという中毒性があり……
でも今回見て、
やっと少しわかったような気がしました。
たとえば、
イタリア系移民の話であるのはもちろん頭ではわかっていたわけですが、
それがどれほど濃く表現されているか、とか、
コルレオーネ・ファミリーの中で、
養子であるトム・ヘイゲンだけはドイツ系だとか、
ドンに利用される議員の中には、
はっきりユダヤ系が混じっているとか……。
でもこれじゃあ、
中学生にはわからなかったはずです。
そもそも、中学生(というか実質的にはその後も)には、
舞台が1945年で、
マイケルが参加していたのがW.W.Ⅱであったことさえ、
よくわかってなかった(ないし意識できていなかった)でしょうから。
また、ソロッツォが、
大麻をトルコで栽培させ、シチリアで精製していたというけれど、
その空間的感覚もまるでなかっただろうし。
となると、
1972年にこうした旧い家族観を描く意味とは?
というような問題までは、
到達できるはずもありません。
やっぱり、映画を見るのって、
簡単じゃありません。
(でも、やめられないですね!)