今日は2本見ました。
『モカ色のクルマ』 (2016)
『転校生』 (2014)
前者は、
エマニュエル・ドゥヴォスとナタリー・バイという、
大物女優二人が主演。
抒情的で、静謐で、ミステリアス。
いい映画だと思いました。
舞台はスイスのエヴィアン。
(あの水の街ですね。)
ディアンヌ(=エマニュエル)は、一人息子を奪った7か月前の轢き逃げ事件の犯人を捜しています。
(警察にまかせろという夫とは、6か月前に離婚。)
探偵の協力もあり、
対象者はかなり狭まっています。
そしてもっとも疑わしいのが、
マルレーヌ(=ナタリー)です。
ディアンヌは、マルレーヌに接近しますが……
エマニュエル・ドゥヴォスは、
こういう役を演じるのはほんとにうまい。
存在感があるというか。
表面上は、それほどのことは起こらないのに、
彼女の内面のドラマが、
その張り詰め方が、
映画を支えているように感じました。
そしてもう一本の『転校生』。
ル・アーヴルからパリ15区に越してきた中学生。
彼はなかなか新しい級友になじめません。
そんな時仲良くなったのが、
スウェーデン人のかわいい同級生。
ここから、恋と青春の物語が始まる、というわけです。
嫌味のない、素直な映画ですが、
舞台となった中学校の生徒たちは、
裕福なのね、という感じ。
アラブ系、アフリカ系の生徒は、ごく少ない学校でした。